パーキンソン症候群

脳卒中

パーキンソン症候群はパーキンソン病という神経変性疾患、およびその症状に呈する総称です。

中年から高齢になるほどその発症の割合も多くなるこの症状は、主に静止時振戦(せいしじしんせん)と呼称される、じっとしているときに発生する手足の震えや動きが緩慢になる無動、筋肉が固くなりスムーズに動けなくなる筋強剛、体の姿勢を整えづらくなる姿勢保持反射障害が挙げられます。

分類は大きく分けて、本態性、二次性、症候性の3つになります。

本態性(ほんたいせい)

主なパーキンソン病の分類は本態性になります。
前述の静止時振戦、無動、筋強剛、姿勢保持反射障害が主ですが、その他にも自律神経障害やうつ病、認知症を伴う場合もあります。
進行すると運動が困難になりますが、そのまま運動をしなければ筋力低下につながりますので運動によるリハビリが推奨されます。

二次性(にじせい)

前述の本態性とは別にそれ以外の神経変性疾患でパーキンソン病を伴うものを言います。
脳変性疾患と併発するものが多く、前述の本態性の症状が加わり、またそれに似た症状が発症することで生活が困難になる場合もあります。

症候性(しょうこうせい)

本態性、二次性による変性・代謝異常以外の疾患によってパーキンソン症候群となるケースです。
薬物性や中毒性のものから心因性といったものまで、多くの要因が考えられるため、治療方法も様々となります。