脊髄小脳変性症

脊髄小脳変性症

歩いた際にふらついたり、手の震えやろれつが回らないといった運動失調が主な、神経疾患の総称を脊髄小脳変性症(せきずい しょうのう へんせいしょう)といいます。

主に脳から脊髄にかけての神経細胞が少しずつ破壊、消失していくもので、病型を大別すると孤発性(非遺伝性)と遺伝性の2つに分けられます。

運動失調の他にも自律神経障害を起こすもので、日常生活を送るためにもケアが必要になります。

孤発性(こはつせい)

孤発性は中でも大きく多系統萎縮症、孤発型皮質小脳変性症、及びその他の症候性小脳変性症に分類されるもので、日本人の中ではもっとも多い病型です。
初期症状としてはふらつきなどの運動失調から、経過とともに様々な障害に見舞われます。
特に自律神経障害の症状がでるようになりますと、日常的な生活に支障がでるため介護やサポートが必要になることも少なくありません。

遺伝性(いでんせい)

原因遺伝子によって数多く分類される脊髄小脳変性症で、その分類によって起きる症状も様々です。
基本的には孤発性のものと同じような症状に見舞われますが、それに加え足がつっぱってしまう錐体路症状や、眼球が勝手に動く眼振といったものなど、症状からの影響がより顕著になります。
そのため症状ごとに適切な治療法とリハビリが必要となります。